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煙突補修パンフレット
(100527)[煙突補修パンフレット] 大正鉄筋(405KB) 点検結果を基に、お客様のご要望(休煙日数、ご予算、他の設備への影響等)にお答え出来るような最善の補修方法、補強方法を安全な計画、工法でご提案いたします。 |
煙突の点検調査
日本に於ける鉄筋コンクリート造煙突の出現は19世紀末期から20世紀初頭と言われております。
古い物は、その多くが老朽化により姿を消していると思われますが、現在でも意外と古い煙突が現役として活躍している場合があります。煙突は燃料の燃焼に伴う排煙を行うための設備です。その筒身部は、常に排ガスや天候、地震などによる影響を受け徐々に老朽化が進んでおります。
古い物は、その多くが老朽化により姿を消していると思われますが、現在でも意外と古い煙突が現役として活躍している場合があります。煙突は燃料の燃焼に伴う排煙を行うための設備です。その筒身部は、常に排ガスや天候、地震などによる影響を受け徐々に老朽化が進んでおります。
ある日突然コンクリートの塊が煙突上部から落ちてくる事例も珍しい事ではありません。
煙突は 工場の生産工程においても重要な設備の一つです。倒壊や崩壊、落下物による災害を防止し生産工程に影響を与えない為にも、定期的な点検とメンテナンスが必要です。
煙突は 工場の生産工程においても重要な設備の一つです。倒壊や崩壊、落下物による災害を防止し生産工程に影響を与えない為にも、定期的な点検とメンテナンスが必要です。
主な点検項目
1.ひび割れ調査(RC造煙突)
鉄筋コンクリート造煙突は、排ガスによる中性化や排ガスの熱応力によるひび割れが発生した場合、そのひび割れを通して排ガスや雨水が浸透し鉄筋の腐食を進行させることになります。ひび割れの状態を測定し調査する事により 劣化の進行度合いを推定します。
目視、写真撮影、クラックスケール |
2.圧縮強度調査(RC造煙突)
コンクリートは長期間 熱を受けると圧縮強度や静弾性係数が低下します。現在の煙突コンクリートの強度を測定する事で 許容耐力を推定します。
非破壊検査 (シュミットハンマー試験による圧縮強度試験) 直接破壊検査 (コアサンプルを採取し 圧縮強度試験、静弾性係数試験、中性化試験、鉄筋かぶり厚さ測定を行う。) |
3.鉄筋のかぶり厚さ及び鉄筋発錆状況を調査(RC造煙突)
RC造煙突の鉄筋のかぶり厚さと発錆状況を調査し耐久性を推定します。
かぶり厚さはノギスやメジャーで測定し、発錆状況は目視により調査します。(コアサンプルを用いるか、壁面を鉄筋まで斫り出すいづれかの方法) |
4.コンクリートの中性化調査(RC造煙突)
アルカリ性のコンクリートは空気中のガスや燃焼による排ガス(COx、SOx、NOx)によって中性化されます。中性化が内部の鉄筋にまで達すると発錆する危険性があります。この調査によりRC造煙突の老朽化度合と、耐久年数を推定します。
フェノールフタレイン溶液を吹付け中性化部分を測定する。(コアサンプルを用いるか、壁面を斫り出すいづれかの方法) |
5.内部ライニング材の調査(RC造煙突、鋼製煙突)
RC造煙突の内部ライニング材(煉瓦、キャスタブル)に損傷がある場合、ひび割れから排ガスが進入して外筒の内部側から中性化が進行します。内部ライニングの状態を調査する事により、老朽化の度合いと耐久年数の目安を推定します。
目視、写真撮影、クラックスケール |
6.煙突内筒の調査(内筒式煙突の内筒、鋼製煙突)
内筒式煙突の内筒(鋼板製)は、排ガス成分、運転環境などの影響や長年の使用で、発錆したり、錆びが進行して母材が減肉したり 局部的に穴が開く事もあります。鋼板の母材が減肉すると内筒自体が挫屈する危険性があるので、定期的な調査が必要です。調査は、内筒内面、ノズル、煙道口、点検口、各種測定孔などの錆びの状況を目視で確認し、内筒鉄板の板厚を測定します。その後、耐久性を推定し補修案などをご提案致します。
目視、写真撮影、超音波板厚測定機 |
7.附帯設備の調査(RC造煙突、鋼製煙突共 共通)
避雷針、梯子、手摺、航空障害灯、電気設備、屋上防水、ドレン、外壁塗装等 煙突の附帯設備の損傷や劣化の度合を調査します。保安上、これらの附帯設備は重要な役割を担っており、躯体同様定期的なメンテナンスを実施されることをお勧め致します。
目視 テストハンマー |
8.点検結果の総合判断
上記の点検調査の判定(A~C級)を集計表にまとめ総合判定(NO.1~7)を行います。総合判定NO.1 は異常なし、NO2~7の場合は劣化の程度や耐力などその煙突の現状を分析します。
必要に応じて 補修方法や補強方法なども ご提案致します。
目視 テストハンマー |
煙突の補修工事
点検結果を基に、お客様のご要望(休煙日数、ご予算、他の設備への影響等)にお答え出来るような最善の補修方法、補強方法を安全な計画、工法で ご提案いたします。
1.煙突外面の補修例
・ひび割れ補修(Uカット後のシーリング、ピンニングによる樹脂注入他)
・脱落部の補修(浮き部を除去し防錆処理後樹脂モルによる断面復旧)
・炭素繊維シートによる補修
・頂部ノズル(SUS製)設置及び取替
・バンド巻き補修(SS、SUS)
・脱落部の補修(浮き部を除去し防錆処理後樹脂モルによる断面復旧)
・炭素繊維シートによる補修
・頂部ノズル(SUS製)設置及び取替
・バンド巻き補修(SS、SUS)
2.煙突内面の補修例
・内面ダスト清掃(竹箒、高圧水洗浄他)
・煉瓦ひび割れ部応急処置及び積替え
・ライニングの補修及び吹替え
・鋼板製内筒錆びケレン及び耐熱耐酸塗装
・コンクリート面の補修(ライニングが無い場合)
・煉瓦ひび割れ部応急処置及び積替え
・ライニングの補修及び吹替え
・鋼板製内筒錆びケレン及び耐熱耐酸塗装
・コンクリート面の補修(ライニングが無い場合)
3.煙突の耐震補強、及び改造工事例
・炭素繊維シートによる耐震補強
・既存煙突の内筒化工事(煉瓦 ライニングを解体し、新たに鋼板製(FRP製)内筒を設置)
・既存RC造煙突の上部を一部解体し、煙突の高さ及び重量の低減による耐震性の向上
4.その他
・梯子、踊場手摺、ガス測定孔等金物の取替
・昼間標識塗装及び外部塗装
・航空障害灯の設置及び取替
・避雷針の取替
・新規煙道口の設置計画(構造検討共)及び設置工事
・昼間標識塗装及び外部塗装
・航空障害灯の設置及び取替
・避雷針の取替
・新規煙道口の設置計画(構造検討共)及び設置工事